受験英語・文法の再定義:使役動詞はなぜ「原形」になるのか?
大学受験が迫っている、だけど「英語だけがネック…」そんなあなたの為の『短期決戦!予備校プライベートクラス』。
このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!
Q. 使役動詞は原形になると習いました。なぜですか?
A.「使役動詞は原形になる」とは随分乱暴な言い方です。もう少し丁寧な説明をしてもらいたいものですね。
1) My mother told me to study English.
2) My mother made me study English.
上記2つの例で、1) はto study(いわゆるto不定詞)が、2) はstudy(原形不定詞)が生起しています。toは元々前置詞でその根本の意味は「到着点」です。昔の英語ではto studyのstudyも名詞と考えていました。
3) I went to the library to study.
(これは昔の英語を現代英語で表現したものと考えてください)
3) の1つ目のto(前置詞)はwentの行きつく先を示しています。つまり到着点がlibraryということです。そしてlibraryという到着点に達した後何をするのかというと、studyをするわけです。つまり最終目的地点は「勉強」ということになります。

1)に戻りましょう。My mother told me to study English.と発話された段階で、私は英語の勉強という到着点に辿り着いているでしょうか。1)は母が私に向かって勉強するよう述べた(命じた)だけに過ぎず、この発話の後、私が実際に英語の勉強をするにしても、toldとstudyとの間には時間差が生じています。では、2)はどうでしょうか。2)の和訳が「母は私に英語の勉強をさせた」であるならば、母がmadeという行為を行ったということは、私は同時にstudyをしていなければこの発話は成り立ちません。要するに、tellは「私が英語の勉強をする」という結果まで含意しないが、makeは「私が勉強をする」という結果まで含意する、ということです。この時間の差が無いという感覚がtoを除去する方向に動いたのです。
現代英語では「helpもto不定詞を取らず、原形不定詞になる」という説明がなされ、実際入試問題でも文法問題に限定すればほぼほぼ補部に原形不定詞が生起することを前提に設問がなされています。
4) My neighbor helped me clean the park.
上記の説明からhelpしたということは、私が公園の清掃をしたことを含意することが理解できると思います。使役動詞のmakeが原形不定詞を取るのと同様の理由でhelpも原形不定詞を補部に要求するようになりました。
今後時代が進むにつれて、補部の結果まで含意する動詞はtoが取れて原形不定詞になるかもしれませんね。
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