受験英語・時制の再定義②:進行形は時制ではない
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このブログを通して、メイン講師の安本先生に英語を伸ばしたい受験生の多くが抱えている悩みを中心に色々と質問し、現状打破のヒントを伝授してもらいます。ぜひ参考にしてみてください!
前回は、英語の時制は現在形と過去形の2つしかなく、未来形は存在しないというお話をしました。
「じゃあ完了形や進行形はどうなるの?」と思われる方もいるでしょう。
完了形や進行形は時制ではなく、動詞の相(aspect)を表しています。あえて言えば、wasやhaveが時制を表していると言っていいでしょう。つまり、is eatingのisやhave been toのhaveは現在形でwas runningのwasやhad leftのhadが過去形です。willも現在形なのでやはり時制は2種類ですね。
ところで相とは何でしょうか。相とは簡単に言うと動詞が表す意味の「側面」が顕在化したものです。次の2つの文を比べてみて下さい。
1) This house stands on the hill.「この家は丘の上に建っている」。
2) Tom is standing on the hill now.「トムが今丘の上に立っている」。
stand(s)もis standingも「たっている」と訳しますが、半恒久的にたっているのか、一時的にたっているのかという点で異なります。つまり「たっている」という動詞が持つ意味の側面を動詞の形式を変えて表しているわけです。どちらも「現在」に視点を置いた記述であり、いわゆる時制とは無関係です。このようなことから専門的には進行形ではなく「進行相」と呼ばれています。
したがって、進行相(完了形は「完了相」と言いますが、今回は詳細は省きます)は時制を表しているのではなく、動詞の側面、つまり進行相にするべき適切な場面が生起したということです。だから進行相を使ったり、読んだりする場合はその場面(文脈)を考えた方が英語力向上に資するはずです。
余談ですが、文科省の指導要領でもずいぶん昔にwillを「未来表現」と表記するようになり「未来形」と言わなくなりました。
ということで、次回は進行相についてもう少し突っ込んだ内容の話をしたいと思います。
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